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シトラスタジオ2

2019冬、転職活動の記録

こっそり転職活動をしていた、と下記の記事で書きましたが、

http://cccitrus123.hatenadiary.jp/entry/2019/02/02/181215

2月下旬に内定をいただき、
自分がやりたいと思っていたAIの開発ができる会社に
4/1に入社できることになりました。

転職活動は1月中旬あたりからしていたんですが、
個人的には半年くらいかかっちゃうのかな…と思っておりました。
まさか、1か月で決まるなんて。


内定取って、何人かの友人に会って話を聞いていただきまして、
よく聞かれるのが
「どうやって活動したの?」というのが多くて。

会ったらもちろん、直接お話は喜んでしますが、
自分でも振り返ってみたいので、書いてみることにします。


【フロー】
①転職サイト3件くらいに登録、経歴を登録しておく。
  ウチの業務形態として、常に情報技術者としての経歴書を書いておく
  感じになっていたので、その経歴書電子ファイルをもとに。
  というか、そのファイルを直接アップしたりしてました。
 
②経歴を登録しておくと、「スカウト」通知が来る。
  今やこんな時代なんですね。
  ただ、スカウトって言ってもただの「ウチに来ませんか?」みたいなもんで
  ダイレクトメールと変わりないと思った方が良い。
  
③スカウト来た中から、いいなと思う会社に応募する。
  スカウト来てないけど応募する、というのは手間がかかりそうなのでやめておいた。
  
④途中から「応募前にまず転職サイトのエージェント会社所属のエージェントと面談」というのがあり、
エージェント会社で実際にエージェントさんと面談。
  私はtypeという転職サイトを使用していて、途中から赤坂見附にあるtypeのオフィスに
  時々出向くことがありました。

⑤エージェントさん紹介の求人に応募。応募書類はエージェントさんがチェックしてくれる。
  まず、エージェントさんに転職する理由などを話し込んだ上、
  であればどういう会社に行くのがいいか、など判断してくださり、
  求人情報をその場で30件くらいいただきました。
  
  私の場合は「今よりも給料が50万くらい高い、もっと新しい技術を使った案件が
  確実にできる、直接お客さんと打ち合わせして作りたいものを考案できるところがいい」と
  伝えていたので、それに該当する会社だけを持ってきてもらいまして。
  中には、収入が今より低くなっているところや、過去に関わったことのある嫌な思い出のある会社がありましたが、
  そういうところは応募はしませんでした。
  
  応募書類は、履歴書と職務経歴書でしたが、
  ①のファイルを活かして、決まったフォーマットにコピペし、
  きれいにまとめるだけで良いとエージェントから指示があったので
  作るのにもそんなに時間はかかりませんでした。
  
⑥書類選考通過した会社へ面談に行く。
  今、売り手市場だったため、8割書類選考通過したと思います。
  結構有名な会社でも、通過しておりました。
  
  あとは、面談。
  エージェントと面談の練習したり、
  自己紹介、志望動機、転職理由、キャリアパスのイメージ(こうなりたい)などを決めて
  いざ臨みます。
  
⑦内定
  私は2社から内定もらった時点で、活動は終えました。
  

私は、転職活動スタート時に
「新しい技術(AI/クラウド/IoTといったもの)をやりたい」と思っていたのですが、
ただ、新しい技術をやってそれをどうするの?とまでは考えていなかったのです。
なんとなく、でした。

会社を辞めようと思ったのは、前の記事で述べたパワハラがトリガーですが、
ただ、1年以上前から、新しい技術を学びたいとは思っておりました。
現社にも新しい技術を用いた案件をやりたい、と話してみたんですが、
・基本的にウチでは案件がない
クラウドの案件やってる人もいるが、進むには結構難しい資格を取ってからとしている
と聞いて、現社では叶わない気がしました。

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ある六本木の会社に面談に行った時、とても変わった方がいらっしゃって、
「うちの会社がやっていること、本当にご存知ですか?
あなたが「新しいことやりたい」って言ってますが、
うちでは新しいことは何もできず、古い技術で組み立てたロボットエンジンをただひたすら
顧客に販売し、満足しているだけの会社ですよ。
絶対つまらないと思いますよ。というわけで合ってないので。」
と、言われました。
相当変わったことを言われたので、戸惑ったし
ここはもうダメだ…不合格だな、ってか不合格って言われたも同然だしと思ったけど、
なんだかこの方はハッキリ言ってくださったので、逆に聞いてみたいと思い
「どんなことを話す方を採用したいと思ってらっしゃいますか?」と
思い切って、その場で聞いてみました。すると

「『世の中に●●という課題があって、それを解決したくて、
技術を身につけて解決したい。
そのために**という会社に入って、その会社でなければならないのは
▼▼だから。会社に期待したいことは++で、
だから自分は◇◇という利益をもたらしたい。』
ってことがはっきりしている人じゃないとダメだと、僕は思いますよ~」
と、教えてくださいました。

その面談は残念な結果になってしまったけど、
収穫はかなり大きかったです。
自分、本当になんとなくでやっていたな。
新しい技術やりたい理由ってなんだろう。
その場でメモを取りました。絶対、今後に活かそうと思いました。

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その六本木の面接の1週間前(沖縄の旅行を挟んで)、
ある会社の1次面談で、
「エンジニア業で、好きな作業フェーズってどこですか?」と希望職の所属部署の部長に質問され、
「設計と製造(PG)が好きなのです」と言った後に
「ちなみに、どちらかと言うと私の場合、調査フェーズの時点で試しに
その要件の設計と製造をやってみてます。
できたところで、リーダーにこれでいいか確認して、
OKもらえたら、本編の設計・製造フェーズでそれを実施するようにしてます」と話すと
その部長が
「そのやり方、まさにアジャイル開発ですよ。それが今できているなら、
AIの開発作業は間違いなく、うちで可能です。
AIの開発させるのに、求人でハードル上げている会社って多いのですが、
うちでは、応募者の方の今までの仕事のやり方を大事にして
教育をするようにしております」
と、言っていただけて、とても驚き。
そして、その1次面談は合格できました。

自分の作業の仕方を、アジャイル開発と見抜いてくださり、
面談もとても楽しくできたので、AIの開発はできるし、
是非そこへ進みたいなと思っていました。
ただ、具体的に何のために…と、その六本木の人の話を思い出して考えていました。

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他にも何社か受けまして、
ラフな服装して、「自分は大手出身なんで」とか偉そうなことしか言ってこない会社なんかもありまして、
そういう会社って、
結局大手の人の天下りばかりが集まる、目的のない会社なんじゃ?と思い
自分には合わない気がして、こちらから願い下げだ、と思ってましたが、

利益もあるか、エージェントがたまに厳しく、マジメに面談してほしいみたいな
ことを言ってくることがありました。
もっと大手を受けろ、もっと大手を受けろ、とも言われて。
でも、何も魅力を感じないのです。
やはり、あのAIの会社が忘れられないと。

結構ここらで切羽詰まってました。
なかなか1次面談も他に通らず。

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そう言えば、と思ったのだが、
うちには、発達障害の姪(春から養護学校(小学校))がおり、
その母親であるうちの妹が、かなりコミュニケーションに苦労しているわけです。

それと、
1年以上前に思ったのを思い出したんですが、
「いつまでも、金持ちが使うようなどうでもいいシステムの改修を転々としたくない。
本当に弱い人のためだけに、何か作ってあげたい」と思ってまして。

妹に具体的なコミュニケーションの苦労ポイント、こんなものがあったら嬉しい、とか教えてほしい、とか
それに関する実証実験などが書かれた記事をネットですが調べたり、
この辺りの思いを最終面談で話そう、と思いました。

 

最終面談では、現場で一緒に働く人が出てきまして、
最近作ったAIのものとかを見せてもらいました。
それや、1次面談で部長に教えてもらったこととなどと絡ませて、
自分のその思いを伝えました。
あと、自然と「他の会社色々見たけど、もう魅力を本気で感じるのが率直に言って、ここしかない。
どうか、よろしくお願いいたします」と言ったことを最後にお辞儀して伝えました。
最終面談も、なごやかに話してくれて、とてもやりやすかったです。

翌日、無事内定をいただくことができました。

エージェントにも、現社にも退職する旨を伝える時も、
上記の思いを率直に話し、
入社決定の背中を押していただけました。

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そんな体験談をある同業の友人(中堅企業にいる同世代の男性)に話しましたが、
「大手の経験しかない偉そうな人ってかわいそう。
小さくて尖った変な企業と、自分よくやり取りしてるけど
すごい楽しいし」って、言ってくれてちょっとホッとしましたね。

 


大変なのはもちろんこれからですが、
目標は本当に、家族を助けてあげること。
自分がやるべきは、楽しんでそのノウハウをつけること。
それだけだと思います。

嫌なことをときたま人に言われるかもしれませんが、
それは、自分がやりたいやるべきことが揺らいでいるからと思っているので、
しっかり構えられるよう、進んでいきたいと思っております。

 

※写真は内定出てからホッとした後に食べた
神保町・共栄堂の牛タンカレー と
パシフィコ横浜のガーデンテラスのビュッフェ(母が連れて行ってくれた)