かながわ音楽コンクールユースピアノ本選
27日の日曜日に、横浜の桜木町にある神奈川県立音楽堂にて
第30回 かながわ音楽コンクールのユースピアノ部門本選(決勝)に行ってきました。
ユースピアノ部門は
幼児、小学生(低/中/高学年)、中学生、高校生で行われるもので
高校生になるとリストやショパンの曲集から、という
内容になっておりまして。
母親と、朝からほぼすべて、
ゲストのピアニストさんによる記念演奏会、
そして最後の結果発表・表彰式まで全部見てしまいました。
このコンクール、実は私も予選だけ出たことが
小学生の頃あって、本選の観賞も親と当時行きましたが
本選になると、幼児の子でも、CDを聴いているのではないかというくらい
プロ並にうまい人ばかりです。
6歳児の女の子が弾いたブルクミュラーで泣きそうになりました・・・
昔は配布されるパンフレットに、本選だと出場者の横に
その人がどこの学校に通っているかが書かれてあったのですが
今は個人情報の扱いがシビアになったのか
住所の「○○市」「横浜市○○区」などの部分までしか書かれていなかったのです。
大体、私立の音楽科に通っている人が多かったイメージですが
出ている方々は、この日のために一生懸命練習に励んできたのだろうなと
思わせるくらいの、素晴らしい演奏ばかりで。
聴きに行きたいと思ったのは
私が最近ピアノを復活したのもあり。
そういえばいつも4月終わり頃に本選やっていたなと思い出して
調べたら、相変わらずまだ続いていたので。
課題曲も、私が昔習っていた頃に弾いたことがある曲が
今回はたまたま多くて、本当に懐かしかったです。
私は現在、駅前の楽器店だと一日30分しか練習できず、
細かい間違いを直すのに苦戦してます。
でも「お客さんに聴いてもらえるには、恥ずかしいものは見せられない」という思いもあり
苦手な箇所とも向きあい、そこはゆ~~っくり何度も弾き、
やがて速めるという風にしています。
小さい頃、それができればよかったのですが。
見に来てくれるのはいつも親とピアノ教室の知り合い程度だったので
それ以外の人を呼ぶ、という概念がありませんでした。
その後、サークルの演奏会なども経験しましたが、
どちらかというと、卒業してから個人でバンド活動している方々のライブに呼ばれて
「人に見せるための演奏っていいな」と思うようになってきました。
先ほど述べた
「苦手な箇所とも向きあい、そこはゆ~~っくり何度も弾き、
大丈夫そうなら、インテンポ」というのは
ピアノだけでなく、すべてのことに言えるのかなと。
仕事、学業、家事、趣味などなど。
最近英語の勉強をしていますが、
速い会話ダイアログのリスニングや知らない単語だらけのリーディングなど
最初からでは萎えてしまう。
でも、100個のうち1個しかわからなくても、その1個は自分の得意なところで
他の99個はゆっくりじっくりやればわかってくる。
1個はわかってるのだから、それにだけは自信をもち、伸ばしていこうと。
表彰式では、大体40人のうち、賞に選ばれたのは10人ほどでした。
しかも、1人の人が何個も受賞する、という人が3人ほどおり
なかなか波乱の展開でした。
知り合いが一人もいないけど、朝から演奏を見ていた自分としては
意外とドキドキの表彰式でして。
すごいうまいなぁってメモしてた人もいたけど
受賞逃していたり。
ロビーで演奏の合間、お茶を飲んでいる私の横で
強気な感じの女子高生?の子たちが話してるのが聴こえて
「あたし、毎年来てるからさ~!!」と。
中から演奏が聴こえてきてるのにも合わせて首を振ったりしていました。
すると、彼女たち、私の近くに座ってまして。
よく見ると花束など持っていて。どうやら出場者の高校生のお友達のようで。
ただ
「いやー、○○、受賞するかなー?あそこトチってたしねぇ」
と・・・!
○○さんの演奏は私も見てましたけど、トチってたかどうかなんて
全くわからないくらい素晴らしかったですけど《゚Д゚》
その後再度ロビー行くと、たしかに○○さんの周りに彼女たちがいて
話をしていました。
まぁ、彼女も含め、受賞は逃してしまった方々、の方が
多いのですが、
逃した方は表彰式が終わったとたん、ホールを走り去っていた親子もいましたけど
それだけ「見せる演奏」の練習方法をこんなに若いうちに知っているなんて
受賞を逃しても全然恥ずかしくないと思います。
むしろうらやましい限りです。
これから未来はまだまだあるし、是非ともがんばっていってほしいと思います。
ゲストピアニストの方が演奏した
よく30分間も暗譜であんなに情熱的に弾けるもんだなぁと・・・
組曲って聴いている方も、いろいろと想像力を働かすことができて
なかなか脳への刺激になりますね。
若い方々のエキスを吸収して(笑)、
ピアノもっとうまくなって、他のこともいろいろと後悔せずにやりたいなぁと
思わせてくれるような一日でありました。
F.クーラウ/ソナチネ Op.55-3 第1楽章 - YouTube